青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

2022-01-01から1年間の記事一覧

77***児童相談所、その後・・・***

夫は児相へ行った後、夫なりにオニーとの関わり方について考えたようだった。人に頼ったり相談する、という発想がない夫は、1人で結論を出して行動に移った。 「オニーと直接関わらない」 以後、夫はオニーに直接何も言わなくなった。何でもオカンに言って伝え…

76***ときどきイモート5***

2013年、イモートは小学4年生。まだ10歳だったが、イモートはオカンがオニーで大変なことをよく分かっていた。 オカンは学校からしょっちゅう呼び出され、部活動終わりで先生方の仕事終わりの19時過ぎから、それまで生徒指導室で待機させられていたオニーと…

75*2013 オニー中学校2年生>>12

1週間後、オカンは再び、今度は夫と2人で児相へ行った。"仕事(自分)より家族が優先"という発想を持ち合わせていない夫は、仕事が忙しいからその日の1時間しか時間が取れない、と言った。家族より大事な仕事なんてあるのだろうか。職場での自分なんて、所詮駒…

74*2013 オニー中学校2年生>>11

調整員の方は結果を伝えた後、オカンに言った。 「とりあえず、オニーと父親を離してあげるといいですね。近くにお母さんのご実家があるようですし、夏休みだけでもオニーを預かってもらうとか。オニーは施設に行きたい、みたいな事を言ってましたが、施設は…

73*2013 オニー中学校2年生>>10

待ちに待った児童相談所の予約の日が来た!! 朝からTシャツに短パンのオニーを車に乗せて20分程で到着。受付らしき場所で名前を言うと、キョロキョロとオカンの周りを見回し、「この子が?」と聞かれた。「ハイ!連れて来ました!!」「…では、少しお待ち下さい。」 …

72*2013 オニー中学校2年生>>9

児童相談所は夏休みは忙しい(?)ようで、予約は8月頭になった。その日はオニーに部活を休ませて一緒に連れていく、とゴッTに伝えていた。 カウンセリングにさえ行けば…そこで劇的に良くなる訳などないのに、その時のオカンは、その日になれば楽になれる…と、…

71*2013 オニー中学校2年生>>8

夏休みに入った頃、姉が家に遊びに来た。未亡人の姉には、それまで夫の不満、育児の大変さや泣き言など言った事が無かったのだが、心に全く余裕が無くなっていたオカンは初めて崩壊しかかっている家庭事情を話した。話している内に涙が止まらなくなり、10年…

70*2013 オニー中学校2年生

夏休みに入る少し前、オニーが可愛がっていたチョロ太が死んだ。 小6の春から飼い始め、中1の時には一緒に旅行へ連れて行ったチョロ太。2才を過ぎた頃から丸々としていたフォルムは少しづつ小さくなり、寿命の近づきを感じさせていた。チョロ太に接するオニ…

69*2013 オニー中学校2年生>>6

夫との関係修復を頑張るオカンと、思春期で自分でも分からないモヤモヤの中でもがくオニー。生意気な口をきいたり、ちょっとした事で不機嫌になって家を破壊したりしていたが、(イモートの部屋のドアはオニーが体当たりして穴があいていた…)今から思えば普通…

68***オカン的 きょうだい平等論***

人は自分が満たされている時、他人に優しくなれる。自分が幸せな時、他人の幸せも笑って共に喜ぶことが出来る。 同じ親に育てられたきょうだいでも、同じ事が言える。親は、勿論きょうだい分け隔てなく、平等に愛情を注いでいる。と思っている。同じように習…

67***ときどきイモート4***

イモートの記憶… まだイモートが三輪車に乗っていたから、年少位だっただろうか。オカンが神戸へ友人と会いに行くため、父親に子ども達を頼んでいた。 夕方、駅から家へ向かって歩いていると、途中で三輪車に乗って父親と公園へ向かうイモートを見かけた。「…

66*2013 オニー中学校2年生>>5

Mさんの助言で夫との関係修復を考えたオカンは、まず夫に謝った。今までオニーにばかり目を向けて、夫に対して雑になってしまっていたことを謝り、今まで言わなかったオニーの大変な事や辛い事を話した。これからは何でも話して、2人で相談して仲良くやって…

65*2013 オニー中学校2年生>>4

5月頃から徐々に雲行きが怪しくなり、6月にはかなり歯止めが効かなくなるのを感じていた。それでもまだ学校には毎日通っていたし、塾も休みながらも通っていた。 その年、Sさん(オカンのママ友)がPTAの副会長をするということで、オカンも誘われて役員をして…