青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

7*2003 オニー 年少時代 >>3

幼稚園には皆、親が(ほぼ母親)お迎えに来るのだが、その園には、1人の親が数人の子を一緒に家に連れて帰り、夕方そのお宅へ子どもを迎えに行きがてら母親達がお喋りに興ずる、通称"お持ち帰り"という習慣があった。

勿論、やんちゃで乱暴というレッテルが貼られているオニーがお持ち帰りメンバーに選ばれることは無く、相変わらず園からソッコーで家に飛んで帰る日々。

初めの頃こそ気づかなかったが、そこは年の割に鋭いオニー。結構早い段階でお持ち帰り制度に気付いてしまった。「なんでオレは毎日家に帰るん?みんな誰かの家行って遊んでるで。オレも行きたい!」

そりゃそーだ。オカンだってたまにはお持ち帰りされて欲しいし、お持ち帰りしたっていい。そんな気持ちは充分ある。ただ・・・選ばれないのだ💧お持ち帰りメンバーを選ぶのは母親達なのだから。残念!

しかしさすがに可哀想に思ったオカンは、「イモートがまだアカチャンやからはよ帰らなアカンからしゃあないねん。ごめんね。」と言うと「もうっ💢イモートめっ!!」とイモートに怒るオニー。

あ、いやいや、ちゃうからな!ホンマはちゃうからな!と思いつつも、イモートがもう少し大きくなったらね~と誤魔化すオカン。しかし、イモートと同じアカチャンのいるaちゃんがお持ち帰りされている事に気付くのも時間の問題だ。

オカンは頭が痛かった・・・。


f:id:sleepingrabbitsora:20200606201428j:plain