青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

63***オカンの祈り***

オカンはちょうどこの頃から、心が苦しくなると、自分の胸の内をノートに書くようになっていた。日記という程毎日では無いが、辛く誰にも言えない想いを、書く事で吐き出して心を保っていた。

オニーの事、夫の事などを書き記し、それを後にDEATH NOTEと呼んでいた。もし、いつか、夫と争うような時があれば証拠になるだろう・・・そう思って。

オカンの備忘録であるこのプログが、いよいよ地獄の始まり2013年に入り、記憶を辿ろうと何年か振りにDEATH NOTEを開いた。少し読んだだけで当時の気持ちが溢れ返り、胸が苦しくなりノートを閉じた。読めない・・・。

忘れる、という最高の癒し。時が経つ、というゆっくりだが確実な癒し。何年もかけて塞がってきていた傷口が、ノートを読んだ瞬間にパックリと開き、また血が流れてきた。痛い、痛い、辛い・・・。

今、オカンは幸せだ。人生で1番幸せを実感している。戻りたい過去など(幼少期も含めて)無いし、今の幸せがいつまでも続いてくれたら、と思っている。

悪い事も良い事も、いつまでも続かない事は分かっている。今の幸せもまた、いつどうなるか分からないことも分かっている。

でも、祈らずにはいられない。今の幸せが少しでも長く続きますように。大きな幸せなんて望まないから、ただこの穏やかな日々が、オカンとオニーとイモートの、離れていても繋がっている3人の絆が、今のまま続いてくれますように。オカンが虹の橋を渡っても、オニーとイモートと肉体の無くなったオカンの魂が、ずっと繋がっていますように。

オニーとイモートへ、ブログを書き続けよう・・・。