青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

44*2010 オニー小学校5年生>>1

4年生の春休みからは、家塾でこの際1年生からの抜けを全て埋めてやろうと思い、1・2年生はハイクラステストや最高レベル問題集などをやらせてみた。スラスラ出来る。問題ない。

3年生はもう少し低いレベルの問題集を国語と算数共に数冊ずつ与え、苦手を探した。そこを潰していけばいい。

そして問題の4年生。問題集だけでなく参考書を使い、1から教えていく。

オニーは賢かった。直ぐに理解していく。そしてオカンの大量の宿題もちゃんとこなしていた。根はマジメなのだ、オカンに似て。(いや、父親はもっと真面目だ(^-^;)そして、有難い事に週2回の家塾を嫌がらなかった。

オニー5年生にして、ようやくイモートが小学校に入学。2人が同じ学校に通うのは、人生でこの2年間しかない。

前年、幼稚園の役員で入手した情報によると、この小学校のPTAは、子ども1人につき1年と1家庭1年の地区委員、子ども2人のオカンは合計3年しなくてはならない。4役(会長、副会長、総務、書記)をするとその1年で後は免除されるが、2年役員をしているのに4役に当たってしまう悲劇もあるという。

実はオカン、前の小学校で運悪く2年役員をしていた。その上、公立幼稚園の地獄の役員までやって、まだ後3年・・・!?どんだけ~☝どうせオニーでしょっちゅう学校へ行くのなら、イモートと2人在籍してる時に4役をして1年で終わらせるべきか・・・。悩んだ末、副会長に立候補した。1年で終わらせる!

オニーの5年生の担任は若い男の先生で、可もなく不可もなく、ほとんど印象に残っていない。オニーは大きな問題は起こさなかったが、役員で毎日のように学校へ行っていたオカンは、よく廊下で色んな先生に捕まって怒られているオニーを見かけた。そんな時はささっと柱の陰に隠れて様子を見ていた。クラスでも細かいトラブルはあった様だか、特に大きな呼び出しはなかった。

ある時、女性の校長先生に「こないだオニーと校長室でお話したけど、頭の良いお子さんですね。今はアレやけど、将来楽しみね、ああいう子は。」と言われた。「はぁ.........。」ん?ナゼにオニーは校長室で校長先生とナニの話をしたのだ!?

まぁ、いいか。学校で起こった事を学校で解決してくれているのなら、それでいいか。いちいち休み時間に保護者へ電話してくる方がおかしいのだから。どうしても手に負えなくなった時には連絡がくるだろう。

副会長として学校に通うオカンは、オニーの学校の様子や、ピカピカの1年生のイモートの様子を見ることが出来、役員も悪くないなぁという1年を送るのだった。