青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

40*2009 オニー小学校4年生>>1

転校して3ヶ月。緊張と様子見で過ぎたようで、特に問題は起こらなかった。

4月になり、3学期の間だけ前の幼稚園まで車で送迎していたイモートも、オニーの小学校に隣接する公立幼稚園に転園した。幼稚園最後の1年は、翌年同じ小学校に通う子の多い園が良いだろう、と考えたからだ。

当時の公立幼稚園は週に3回お弁当日、2回は昼まで、延長保育無し。前の幼稚園とは雲泥の差。その上、オカンは役員クジを引いてしまい、公立幼稚園役員あるある、全ての行事のお手伝い地獄・・・💧サイアクや。自分の時間がほとんど持てない。

しかし、その園にはイモートと同級生で上の子もオニーと同級生、という人がとても大勢いた。4学年離れがこんなに多いとは!そして役員で知り合った人達は、慣れない環境の情報を色々教えてくれた。そう、それは正にオカンの座右の銘、"人生万事塞翁が馬"だった。結果オーライ。

園は勿論、有難い事に小学校の情報も入ってくる。そこで知ったのは、4年生になったオニーの担任(中年男性)がサイアクということだった(꒪д꒪II 今までも学級崩壊を起こしているらしい。初めての男性担任で喜んでいたオニーだったが、そんな先生だと気付いてしまうのも時間の問題だろうなぁ。これは厄介な年になりそうだ・・・。

とはいえ、オニーは4年生になり、新しい学校や程よい田舎の環境にも馴染んでゆき、前の小学校へ行く事も無くなった。

オニーは親の影響でB’zの曲を聞くことが多く、稲葉さんに憧れ、「B’zになりたいからギター習いたい!」と言い出した。オカンはギターを教えている所を探し回り、車で10分程の個人レッスンの先生を見つけて習いだした。

父親がテニススクールに通うというので、オニーも一緒にどう?と誘導して2人で通わせた。大人とジュニアでクラスは別だから野球と違って大丈夫だろう。

新しい家、新しい学校、新しい習い事。不安はあったが、オカンは心機一転、家族が新しく生まれ変わり、仲良く楽しい生活になることを期待していた。

ここで新しく良い方向に変わるかも!!

今思えばそんな事は有り得ない。箱が変わっただけで中身は何も変わっていないのだから。

ヒビ程度だった家族の心の亀裂は少しずつ、しかし確実に広がり始めていた。世間で言うところのギャングエイジ、小学校3、4年生。オニーは難しい年齢に足を踏み入れていた。