青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

18*2006 オニー 小学校1年生>>1

オニーには不似合いな幼稚園だったが、オニー自身はそんな事を気にする事はなく(周りに関係なく)勝手に楽しく通い、そして卒園した。

2006年4月、市立小学校に入学。各学年4クラス程の規模、家から徒歩15分くらい。あちこちの園や保育所から沢山の子ども達が集まってくるのだから、オニーも少しは目立たなくなるかな、とほんのり期待。しかし平成の世の中は、関西ですら思ったほどのやんちゃな子は居らず、大人しい子が多いと感じていたので、不安は拭えなかった。ってか、オニーが特殊なのか・・・?

小学校には同じ社宅の棟から3人の男子が入学した。1人はカッパツ幼稚園出身でオニーとはまた少し違ったタイプの変わったrくん。もう1人は母親の願望からカッパツ幼稚園に通わされていた超ド真面目kくん。(そういう子が不似合いな園に行くのね😅)同じ園で仲良かった社宅の子は転勤になり、3人で通うようになった。rくん、kくん共に2歳下の妹がカッパツ幼稚園に通っており、オカン同士も仲良く、家族ぐるみでよく遊びに行ったりもした。

オニーは小学校でも本人は楽しく過ごしていたが、やはりクラスの問題児の1人だった。(幸い、他にも数名やんちゃが居た‪ ^^; ) 学校の帰り道、3人で帰りながらもオニーとrくんは落ちてる物を拾っては投げたり壊したり、見守り隊のおじいさんに「喉乾いたー!ジュース買ってー!」と言って自動販売機でジュースを買って貰ったり(おじいさんにとったら孫のようで買ってしまったのかな💧)、何も無い日がない。

毎日のように、帰ってきた3人を外に並べてオカンが説教していた。rくんのお母さんは、人はとても良いのだが、超テキトーな人だったので、オニーとrくんの説教はオカンの役目。説教中、オニーに「まだ終わらん?」と小声で聞くrくん。「オカンの話をちゃんと聞け!」とrくんの頭をボカッと叩くrくんのお母さん。一緒に帰って来ただけで悪い事はしていないとばっちりのkくん。

kくんはオニー達と明らかにタイプが違い、悪い事にも参加しないのだが、kくんのお母さんが”オニーやrくんみたいな男の子であって欲しい”ことから、オニー達について行くように言われていたので、可哀想に不要な説教を受けていたのだ。

オカンの説教は長かった。言いたい事、教えたい事が多すぎた。躾をしていない親だと思われたくなかった。私はこんなに教えています!私は悪くありません!世間体。周りからどう思われるか。オカンはそれをとても気にしていた。世間体が大事だった。

世間体・・・世間って。一体ナニ??

今、あの頃の”世間”の人となんて全く関わっていない。今も関わっている人。それは”世間”の人ではなく、オニーとイモート。大切な人は世間の人じゃない・・・?この頃、まだオカンは気付いていなかった。


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