青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

4*2003 オニー 年少時代 >>1

イモートの1ヶ月検診を無事に終え、n市に戻ったのは6月の末。直ぐに元の園に復帰したオニー。

その頃にはもう朝泣く子もおらず、お里ですっかり園の楽しさを知ったオニーも元気に通うようになっていた。

ところが。どうもオニーは周りの友達とスムーズに交流が出来ていないようだった。

オニーはこの頃、既に大人とちゃんと会話が出来ていた。しかし大抵の同級生はまだまだ宇宙人。論理的なオニーは話の通じない同級生にイライラし、口は勿論、手が出てしまうことがあったらしい。自分はちゃんと話しているのに伝わらないイライラ。そのイライラは先生方にも理解されず、手を出した事だけを叱られ、納得のいかないオニー。

お里の幼稚園ではトラブルもなく楽しく過ごしていたのに何故?向こうでは活発で元気な子!と褒められていたのに、こっちではやんちゃで乱暴な子、と
注意ばかりされる。同じ子なのに?土地柄なのか?関西人だから??

今なら分かる。何故オニーの評価が違ったのか。それは、お里の幼稚園は縦割り保育だったから。オニーはいつも歳上の子たちと遊んでいた。だからトラブルが無かったのだ。言葉が通じたから。話の出来る相手と遊んでいたから。勿論、それだけが要因ではなかったのだろうが、今考えると、それは2つの園の大きな違いだったと思う。

17年経った今なら分かる。しかし、当時のオカンはただただ戸惑っていた。オニーはお友達と仲良く出来ない・・・?漠然とした違和感。この頃から感じ始めた違和感が解消されるまでに後14年もかかるとは、この時のオカンは知る由もなかった…(¯―¯٥)


f:id:sleepingrabbitsora:20200516165048j:plain