青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

2*2003 オニー 入園🌸

2003年4月、満開を少し過ぎた桜の中、オニーは市立幼稚園の年少組に入園した。当時、公立幼稚園の年少保育は珍しく、この年は抽選で30名ほど(倍率は3倍以上)が入園した。

妊娠中のオカンは、毎朝幼稚園へオニーと手を繋いで登園する。年少さんの部屋の前で先生が迎えてくれてお母さんとはバイバイ🖐という流れだが、そこは年少さん。お母さんと離れられずに泣く子がちらほら。小さい頃から活発で口達者なオニーがここでまさかの大泣き番長。

先生がオニーの手を掴み、「お母さん、大丈夫ですから帰って下さい!」と言うので、大きなお腹を押さえながら小走りに帰ろうとすると、後ろから先生を振り切ったオニーがオニの形相で追いかけて来たり、泣き止まないオニーに先生が、「お母さんに電話してあげるね。」とおもちゃの電話でかけるふりをしたら、「そんなんちゃう!ホンマもんの電話でして!」と3歳とは思えぬ洞察力をみせたり・・・。

波乱含みの幼稚園デビュー。この頃からすでに一筋縄ではいかないオニーだった。


f:id:sleepingrabbitsora:20200503183927j:plain