青いそら~オニーとオカンと時々イモート~

これはアスペルガーのオニーとフツーのオカン、2人の20年以上にわたる成長記録である。

38*2008 オニー小学校3年生>>7

実はオニーが3年生になる直前、オカン一家は家を建てるべく土地を購入していた。初夏より建て始め、秋に建ち上がり、冬休みに引越す段取りだった。

春は家の設計や内装選び、夏は大工さんへの差し入れや細かい修正等でオカンは大忙しだった。社宅ということもあり、ご近所さん達に家を建てる事は知られたくなかったので、オニーには内緒で全てを進めていた。子どもに秘密を持たせるのは酷だ。知らぬが仏。なので全ては平日の昼間か、オニーがボーイスカウトへ行っている間に動いていた。

11月、いよいよ家も完成に近づき、学校に転校の話をしなくてはいけなくなった頃、家族でハイキングへ出掛けた時に父親から発表した。「家を建てたので来月引越しまーす!」オニーはビックリ仰天。イモートはよく分からずポカーン。

オカンは実験してみた。「オニー、まだ内緒やで。オカンがI先生に報告するまで、誰にも言ったらアカンで。」「分かった!」さて、何日持つかな?

翌日の夕方、I先生に電話をすると、「今日オニーが嬉しそうに、お家建ってん!と話してくれました!」と言われた。・・・速攻やん💧想定通りすぎて、内緒にしていた自分を褒めた。子どもに秘密を持たせる方が悪い。

I先生は、せっかくクラスが纏まってきたのに転校する事をとても残念がってくれた。オカンも残念だったし、不安だった。転校。また1から新しい環境か・・・。どうなる?ネコは通用するのか??

家が建って嬉しい反面、オニーの今後がとてつもなく不安なオカンだった。